こんにちは、コロビトのMINATOです。
今回は、Substance 3D Painterの「パス機能」をご紹介します!
この機能はバージョン9.0から追加されたもので、3Dビューポート上に直接パスを作成できるのが最大の特徴です。
一度作成したパスは自由に編集可能なため、マスクで直接ペイントする方法に比べて、後からの調整が非常に容易です。
こちらが、今回使用するモデルです。
このモデルにSubstance 3D Painterのパス機能を使って、溶接跡を追加していきます!

今回のテクスチャ作業はSubstance 3D Painterで行うため、
あらかじめこのモデルをFBX形式でエクスポートしておきます。

書き出したモデルをSubstance 3D Painterにインポートできたら、
いよいよテクスチャ作業のスタートです!
①Smart MaterialのSteel Dark Agedを使ってパイプの質感を追加します。
②パスを描くためのレイヤーを作成します。画面上部メニューの Layers > Add Layer から新規レイヤーを作成します。
③新規レイヤーを選択した状態で、Toolsメニューから「Paint Along Path」 を選びます。

「Paint Along Path」を選択したら、
次にASSETS > BrushesからWelding Metalブラシを選びます。
その状態で、溶接表現をしたい箇所を3Dビューポート上でクリックしていくと、
パスのポイントが1つずつ作成されていきます。
今回はパイプの周囲をぐるりと一周するように、複数のポイントを配置していきます。

すべてのポイントを追加できたら、ウィンドウ上部のコンテキストツールバーにある
「Open/Close Path」ボタンをクリックして、最初と最後のポイントをつなげます。これで、パスの作成は完了です!
パスの形はあとから自由に調整できるので、気軽にポイントを打っていきましょう!

パスが完成したら、マテリアルやブラシの数値を調整して仕上げていきます。
このとき、編集したいパスを選択する必要があります。
パスの選択方法は、該当のレイヤーを選択した状態で、3Dビューポート左上の「Paths」パネルを開き、編集したいパスをリストから選択します。
これで、マテリアルやブラシの設定を編集可能になります。

マテリアルやブラシの調整は、画面右側の「PROPERTIES」パネルから行えます。
まずブラシの設定では、ブラシサイズやジッター(位置やサイズのランダムさ)を調整することで、溶接部分の太さや荒さ、自然なランダム感を出すことができます。
次にマテリアルの設定では、色味や金属感、Roughnessなどを調整して、
実際の溶接跡に近い質感になるよう仕上げていきましょう。
下記の画像のようにブラシ設定とマテリアルの設定で全く違う結果になるので、
参考資料や写真を見ながら微調整してみるのがオススメです!

なお、パス機能を使って表現できる素材はWeld(溶接跡)だけではありません。
他にも、Stitch(縫い目)やSeam(つなぎ目)など、さまざまなディテール表現に応用できます。
また、任意のアルファ画像をパスに沿って配置することも可能です!
ぜひいろいろなマテリアルやブラシを組み合わせて、表現の幅を広げてみてください。

最後に、これまで取り上げていなかったパスの機能の一部をご紹介します。
パスツールには主に 3つのモード があります。
01:Paint along path
パスに沿って、通常のブラシと同じように描画が行えます。
02:Erase along path
パスに沿って配置された描画を消去できます。
03:Smudge along path
パスに沿って描画された部分をぼかすことができます。
パスツールは非常にベーシックな機能ですが、描画・消去・ぼかしといった基本操作を効率的に行えるため、使いこなすことで制作の幅が広がります。汎用性も高いので、ぜひ覚えておくと便利です!

また、パスツールは シンメトリ にも対応しています。
パスツールを選択した状態で、コンテキストツールバーの 「対称」ボタン をクリックすると有効になり、左右対称の描画や編集を行うことが可能です。
パスツールとシンメトリを活用することで、左右対称のパターンや装飾のテクスチャをスピーディに作成することができます。

他にも、通常のブラシと同様に 筆圧を加えて描画したり、パス上の特定のポイントの線を 手動で制御できる機能 があります。覚えておくと、制作の幅がぐっと広がりますよ!

今回は溶接跡の表現にパス機能を使ってみましたが、他にも、たとえば鞄のファスナーや髪の毛のような曲線的なディテールを作成する際にも、とても便利な機能です。
今回ご紹介したのはパス機能の一部にすぎませんが、興味がある方はぜひ、一度試してみてください!








