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ノンリニアを使ったグラスのモデリング

こんにちは、コロビトのMINATOです!
今回は「どうやって作るんだろう?」と思われがちなカット入りのグラスをモデリングしていきます。
押し出し、ベンド、フレアなどのツールを実際に使いながら進めるので、「意外と簡単じゃん!」と思える Tips 記事になれば幸いです。

1. グラスのベース作成

  1. [Create] → [Polygon Primitives] → [Plane] から Plane を作成します。
  2. パラメーターでSubdivision を 3×3 に変更し、Plane を 45度回転させます。

2. Planeの編集

  1. 45度回転させた Plane を横方向にスケールして形を整えます。
  2. 外側のエッジを選択 → [Edit Mesh] → [Extrude] → Rキーでスケールモードに切り替え、外側へ拡大して新しいエッジを追加します。

3. 複製と結合

  1. Pivot を左下の頂点へ移動(Dキー+ドラッグ)。
  2. [Edit] → [Duplicate] で横方向に複製し、7枚を隙間なく並べます。
  3. [Mesh] → [Combine] で結合します。

4. Bendで円形に

  1. Planeを選択し、[Deform] → [Nonlinear] → [Bend] を適用します。
  2. Curvature を -180 に設定。
  3. Bendの回転を Y軸90° にして円形に整えます。

5. 積み重ね

  1. 円形になったオブジェクトを [Edit] → [Duplicate] で複製し、6段重ねます。
  2. [Mesh] → [Combine] で結合。
  3. 頂点を全選択し、[Edit Mesh] → [Merge] で一体化します。

6. 形の調整

1. 画像のようにフェースを選択→ [Select] → [Similar] で類似フェースを一括選択。

2. Shift+右クリック長押しで[Transform Component] を実行し、Local Translate Z やスケールを調整してグラスの形を作ります。

7. サポートエッジ追加

  1. 画像のように外側のエッジを一周選択 → [Select] → [Similar] で類似エッジをまとめて選択。
  2. 選択出来たら、[Edit Mesh] → [Connect] でサポートエッジを追加。

  1. グラスの上部と下部のサポートエッジが1本足りないので[Edit Mesh] → [Extrude]で押し出し、移動モードで幅を揃えます。
  2. 3番キーのSmooth Mesh Previewでエッジの流れがおかしくないか確認します。

8. 飲み口と底の作成

  1. グラス上部のエッジを一周選択して画像②になるように[Edit Mesh] → [Extrude]でエッジを押し出したあと、Y軸にスケールをかけてエッジを直線にして移動させます。
  2. 移動させたエッジを再度[Edit Mesh] → [Extrude]で画像3のようにエッジを押し出します。
  3. 一連の作業をグラスの上部と下部で行ったら、頂点を全部選択して[Edit Mesh] → [Merge]で頂点をマージします。
  1. グラス下部のエッジを選択して、[Edit Mesh] → [Extrude]を実行して→[Edit Mesh] → [Merge to Center]で画像②のように穴を埋めます。
  2. グラス底面のエッジを選択して、[Edit Mesh] → [Bevel]で角を丸めます。今回はFraction:0.3のSegments:4で実行しました。

9. グラスに厚みを付ける

  1. オブジェクトを選択した状態で[Edit Mesh] → [Extrude]を実行してパラメーターのThickness:0.15に変更して厚みを付けます。
  2. 再度[Edit Mesh] → [Extrude]を実行して、グラスの内側にフェースを押し出します。
  3. グラスの内側下部の底を[Edit Mesh] → [Extrude]を実行して→ [Edit Mesh] → [Merge to Center]で画像のように穴を埋めます。

10. Flareでシルエット調整

  1. オブジェクトを選択した状態で[Deform] → [Nonlinear] → [Flare]を実行します。
  2.  チャンネルボックスのFlareのパラメーターを変更して、上部と下部の広がり方を調整します。

11. グラスの仕上げ

  1. 飲み口とグラスの底をエッジ選択をして[Edit Mesh] → [Bevel]を実行します。今回はパラメータをFraction:0.8のSegments:3に変更しました。
  2. 最後にオブジェクトを選択した状態で[Mesh] → [Smooth]を実行したらモデルの完成になります。

いかがでしょうか?
今回の手順を通して、「思ったより簡単にカット入りのグラスが作れる!」と感じてもらえたら嬉しいです。
Mayaの基本的なツールを組み合わせるだけでも、ちょっとした工夫で高級感のある形状に仕上げられるので、ぜひご自身のモデリングにも取り入れてみてください。

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